|
〜私立ガッツ学園〜 メーカー: |
なんだかんだ言っても『ガッツ!』も4作目です。よく続いたというか、続けられたというか。『3』でちょっぴり息切れを感じたこのシリーズ、果たしてこの『4』ではどんなビルド、いや、バージョンアップが施されているのかー。 《私立大島学園への転入初日、ちょっとしたことで登校時間が遅れた“僕”は、息せき切って走っていた。あともう少しで学園に到着という曲り角を曲がった瞬間、視界に入る巨大な壁。避けることもできず、その壁、きっとダンプカーかなにかに衝突した僕はそのまま気絶。……目を覚ました僕が見たモノは……》 というのがストーリーのあらましです。主人公である“僕”がぶつかったのはもちろんMr.エロゲーヒロイン『高原 美奈子』さんことタカで、目を覚ました僕が見たものは自分の裸と、仰向けになってる僕の股間をまたいでヒンズースクワットファックをしているタカさんです。3作続けて同じ出だしか(笑)。この流れのシナリオ冒頭を見るとホント、夏も終わるんだなァと感じますね。晩夏の風物詩。 システムはこれまでと較べて大きな進歩が見られます。文字の自動送り他、設定できる項目が増え、なによりバックログが出来るようになったのは大きすぎる。これでもう、タカの発する素敵フレーズの見逃しはありませんッ。けれどもなぜか『セーブ・ロード『と『タイトルに戻る』は従来仕様の選択肢が表示されている時のみの使用縛り。バックログ実装も確かに大事ですが、こちらの改善も同じくらいに重要な懸案だと思うんですが。この点さえ改善されれば、“シンプルながらも必要最低限のモノは備わっているシステム”と書くことができるので、ヘヴン、もしくはコンプリーツの次回作あたりでなんらかの答を見せてくれればと願います。 今回のCGの破壊力ですが、原画の川崎恵さんが安定期に入ったのか、『3』と較べてそんなに目立った違いはありません。マンコアップCGが幾らか減って、その分普通のまぐわいCGが増えた気がする位でしょうか。裸のCGをやたらに多くして、制服姿のタカのCGに違和感を感じさせてイベントに仕立て上げてるのはさすがですが、初代や『2』の白ペンキ水着のCGを見た時ほどのインパクトはありません。これはオレが耐性をつけてしまっただけなのかもしれませんが。……そんな耐性いらんて。 ゲームはシリーズ中で最もシンプルなモノになりました。朝起きて学校へ向い、「授業に出る」か「サボる」かの選択をして、放課後になったら「部室に行く」か「今日は帰る」のかを選択。稀に別の選択肢も出ることはありますが、基本はこれだけ。シンプルになったおかげで“どこに行くとタカに出くわすのか”という、黒ヒゲ危機一髪的な楽しみは薄れましたが、逆に「こんな少ない選択で出くわしてしまうのは、もはや運命。素直に受け入れよう。歯を食いしばろう。涙は拭こう」と覚悟を決めることが容易になりました。や、だからそんな恩恵いらんての。 ガッツの象徴、魂のマウス連打はもちろんあります。『3』ではドカチンと関係ないところで頻繁に連打させられましたが、この『4』では初心に還って土木作業での肉体労働の表現に使われています。相変わらずマウスの性能によって結果が著しく変わってくるんですが、マニュアルの助言を信じてSHIFTを押しながら連打すると……。今回、土木作業の成否によってはエロシーンが見れたり見れなかったりなので、こういう配慮は有り難いですね。できればマニュアルに記載するのではなく、1stプレイが終えたあとにタカ辺りが現れて、「よう! よくがんばったなァ。よっしゃ、オマエにおいしい情報を教えてやるぜ」なんて感じで教えてくれたりするともっと嬉しかったりしますが。最初の1stプレイはインチキなしで連打に挑むべきだし、挑ませるべきでしょう。 さて、これだけ読むと“いつものガッツ”の一言で済みそうですが、今作はどうにもならない瑕瑾があります。それはシナリオです。学園が舞台になったものの、それがシナリオに活かされているのが最後の最後の学園祭イベントしかないんですよ。部室を現場のプレハブに、部活動を仕事に置き換えただけの初代『ガッツ』。初代と同じイベント散発型というのが、その既視感により一層拍車をかけてます。しかも学園祭イベントが展開されるまでがめっちゃ長い。イベントを消化することで次のイベントが発生するゲームらしいけど、最短で遊んでもたっぷり遊ばされるんで、更に学園モノのにおいが希薄に。『2』のように序盤のうちから“潰れかけた海の家を救う”という大きな目標を作り、それに合わせて枝葉のイベントを発生させる手法のほうが楽しく遊べたんじゃないでしょうか。素人の意見なんですが。 加えて今回はレギュラーキャラの影が殊の外に薄い。お嬢のように待遇の良くなったキャラもいるけど、アキラや三池監督の影の薄まり様はあんまりすぎる。これは原因がハッキリしてて、ゲストキャラが良すぎるから。特にアキラのお母ちゃんと土木研究会の経理担当七森香、通称ナナちゃんの存在感は圧倒的。それもタカやアキラのように奇抜な設定でアピールするのではなく、エロで目立つ正統派。アキラのお母ちゃんはタカから筋肉をなくしたような女傑で、タカのお株を奪うシャワー室でのフェラチオやアキラを交えての親子丼が楽しめ、ナナちゃんは普段は「エッチすぎるのはいけません!」という、このゲームでは異端としか言い様のない発言をする娘なんだが、実はアナルセックスマシーンという突飛でエロい設定。その理由も、タカ達と土研OB連との慰労祭という名の乱交パーティで自分だけが参加しないのは協調性がない。けど、マンコの処女は結婚するまでとっておきたい。だからアナルでという、なんとも理解し難い、いや、とても感動的な理由。要するに一番の変態さんなのが彼女なんです。そしてこのナナちゃん、声がやたらめったらにかわいい。絵の方も川崎絵では奇蹟とも思えるほどに(失礼)ときめくキャラで、これまで「持たず、作らず、持ち込ませず」の非核三原則ならぬ、ガッツでは「握らず、しごかず、発射せず」の非コキ三原則を遵守してきたオレもとうとう我慢しきれず……。そしてなんと、この娘ったらアナルプレイオンリーの模様。アナルセックスという行為に抵抗のあるオレが思わず握った、それも『ガッツ』で。その威力たるや言わずもがなです。 実は、このゲストキャラのマッスルならぬハッスルで一番ワリを喰ったのが、誰であろう、タカだったり。確かに今回も揉め事を腕力で強引に解決したり、気が付けば(主人公が)ひん剥かれて犯されていたりはしたものの、それほど脅威には感じなかった。初代ガッツが「裸で北極を踏破せよ」というくらいの艱難辛苦だとすると、『4』は「サスケ買ってこい。買ってくるまで帰ってくんな」と言われる程度のペナルティでしかない。せっかく“チンポ”や“マンコ”といった単語を消しは入るが発するようになったというのに、期待の素敵フレーズが今回は少なめでガッカリです。敢えて挙げたとして、 せいぜいこの程度です。恐怖レベルとしては玉袋が縮みあがってカマキリの卵みたいになる位。つーか、怖い時や寒い時にそんな風になるのってオレだけ? なんかの病気? 病気って言うなよッ! 『4』はシリーズ最高のエロさだったことは確か。そして、シリーズ最低のキワさであったこともまた事実。エロ重視でエロゲーを遊ぶオレとしては本来喜ぶべきことなんだろうが、素直に喜べないのは、やはり“『ガッツ』はキワモノであってこそ”という思いがあるからだろう。毎年1作を頑に守るのもいいけど、今回みたいに作ってる側が“どうもノれていない”(オレはそう感じました)時はしっかり充電してから作るべきなんじゃないか。夏向きのタイトルであることは間違いないけど、春秋冬に出して悪いことなんてなにもない。Tubeだって冬に曲出したことあったし。せっかくここまで続いたシリーズ、ここで失速させるのはもったいねぇしな。 月並みではあるけれど、次回に期待というありがちな言葉で締めさせていただこうと思う。出るであろう『5』はエロさは『4』の現状維持で、「これでもか、あれでもか、それでもか」な、キワさを持つヤツを頼んます。あ、今回の敢闘賞・殊勲賞・技能賞の三賞独占のナナちゃんは是非ともレギュラー化を熱望しておきたいでありますよ。 9/22/2002 |